某大御所演劇人が、公演中止や劇場閉鎖に対して物申した件について。

確かに、一公演中止にすることにより、個々の収入や劇団運営における死活問題があることはわかる。

中止にしていい公演などあるはずもない。

しかし、どんな舞台も、そのために途方もない時間を費やして、汗と涙を流して、胃を痛めて、眠れぬ夜を重ねて、作られていて、

それを、涙を飲んで上演中止にした人たちは、お客様を守るために涙を飲んでいる。

私は、公演が中止になることより、自分の関わった公演のお客様から、新たな感染者が出てしまうことのほうが悲しい。

私も、作り手でありながら一観客。

お客側としても、わかっているつもりだ。

今、公演中止にするのは、一日も早くこの事態を収束させ、一つでも多くの公演が、安全安心な状況のもと上演できるようにするためなのではないのか。

どこかの誰かの公演が、一つでも多く上演できるようにするため、涙を飲むのだ。

こんなことで、演劇は死なない。死んでたまるか。

観客がいてこそ作品が完成……そんなこと百も承知だ。

それでもせめて無観客上演をして映像を残す団体がある。

それが先々いくつもの公演に支障をきたそうとも、みんなで力を合わせて公演延期に向けて動く団体がある。

形を変えて足掻く人がいる。


学校の休校措置、テーマパークの閉鎖…etc.、

それにより、たくさんの人が仕事を無くして困っている。

授業が無くなって収入が無くなった非常勤講師がいる。

いくつものレッスンが休講になり収入が無くなった講師が、インストラクターがいる。

子どものために仕事を休まざるをえなくなって困っている人がたくさんいる。

逆に、子育て世帯を支援するため残業が増えて帰れない人がいる。

卒園、卒業する子たちのためにともに過ごす時間を一生懸命計画してきたのに実現できなかった先生たちがいる。

イベントのために子育ての合間を縫って夜も眠らず作品を作っていたのに出す場が無くなったハンドメイド作家もいる。

皆が人混みを避けるなか、不特定多数の入り乱れる人混みで、食料品や日用品を売ってくれる店の人がいる。

介助しないと食事がちゃんと食べられず痩せ細ってしまう親のところに、家族が名古屋に通勤しているという理由で行けなくなって気を揉んでいる人がいる。

その介護施設では休校措置のため出勤できる職員が不足。

利用者減少が懸念される飲食店や観光業界。

医療現場の混乱は言うまでもなく………。


演劇人も頑張ろう。


……頑張るけれど、確かに支援はほしいです行政の方々。

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